Happy Mission Master Course


コーチングマスター講座

コーチングを身につけてセルフコーチング




◎フィードフォワード


フィードフォワードはコーチングのスキルの中でも独特のものですが、とてもパワフルな方法でもあります。

コーチングで言うところのフィードバックとは、過去に対して行う客観的助言アドバイスのことです。

これは過去の行動や結果に対して行うものです。そして、問題のあった部分に着眼していくところに特徴があります。
結果として、フィードバックの内容は指摘やダメ出しのようなものになっていく傾向があります。

さらには、フィードバックする人の主観的な考え、「~するべきだ」というようなものが入りやすいと言われています。
そのため伝える側が一方的に話すという形にもなりやすく、聞き方やアプローチを間違えると人格否定と受け取られてしまう危険性があります。

それに対して、フィードフォワードとは、未来に対して行う客観的助言のことです。

フィードフォワードにおいては、未来の目標に対してどうしていくかという話が中心になります。
過去の結果の原因を追及するのではなく、未来の行動をどうやっていくか、というところに注目していきます。

未来の話は「こうしたらいいんじゃないか」というようなアイデアベースの話になるので、より客観的な内容になっていきます。

「あの人はこういう風にやっているよ」とか、「ネットで調べたらこういうやり方があるよ」とか。
過去の経験から生まれた思い込みではなく、アイデアを基に対話していく形になります。

フィードフォワードによるアプローチでは、相手の持っているポジティブな面をポジティブに話すことができるので、フィードバックのような厳しい感じにはなりません。

ただフィードフォワードを行うにあたっては、まだ見ぬ未来を具体的にイメージさせることが重要になり、この点においては工夫とテクニックが必要になってきます。


フィードバックとフィードフォワード


フィードフォワードは、次の5つのステップを踏んで行っていきます。


STEP1 あなたはどうなりたいのか尋ねる

今あなたはどうなりたいですか?

まず最初の質問として、相手にどうなりたいのか、未来をイメージさせます。
ポジティブな方向に、できるだけ具体的にイメージしてもらうのがコツです。

STEP2 具体的行動について質問する

「そのために何をしたらよいと思いますか?」
「3つアイデアを出してみましょう」と質問します。

なるべく具体的に考えて答えてもらいましょう。
また必要なら、建設的な助言をしましょう。

STEP3 イメージする

具体的な行動をとったことによって未来がどうなっていくかさらにイメージしてもらいましょう。

そしてそれについて話してもらいましょう。

STEP4  感謝を伝え、行動を促す

相手の話を真剣に聞いて、伝えてくれたことに対して感謝を伝えましょう。
また具体的に行動するよう促しましょう。

STEP5 褒める、評価する

行動して一歩ずつ実現していることに対して、褒めたり、前向きな評価をしましょう。
相手は認められることで、目標達成のモチベーションを維持していくことができます。